皆さんは「重陽の節句」と呼ばれる日をご存知でしょうか?
何を隠そう、このブログを書こうとするまで私は知りませんでした。日本の五節句と呼ばれる伝統的な行事の中の一つらしいです。
「菊の節句」とも呼ばれ、長寿を願う意味が込められているそうです。今回は、私が調べた重陽の節句の歴史や意味、そして現代に合わせた楽しみ方をご紹介します。
重陽の節句とは?
重陽の節句は、旧暦の9月9日に行われていた行事で、五節句の中でも特に「陽」の気が強いとされる日です。「9」という数字は、古代中国では陽を意味し、9月9日は「陽が重なる」ことから「重陽」と名付けられました。陽の気が重なるこの日は、特別な力を持つとされ、長寿を願う日として祝われてきました。
日本では、平安時代にこの風習が伝わり、宮中で盛大に菊の花を愛でる行事が行われました。菊には「不老長寿」の象徴とされる意味があり、菊酒を飲んで健康と長寿を祈る風習が広まりました。
現代に合わせた重陽の節句の楽しみ方
昔ながらの菊酒や菊花を使った料理は、少しハードルが高いので簡単な楽しみ方を説明します。
1. 菊を飾る
まずは、家の中に菊の花を飾ってみましょう。生花でもドライフラワーでも、菊を取り入れることで、季節感と伝統を感じられる空間を作ることができます。リビングや玄関に飾るだけで、重陽の節句の気分を手軽に味わえます。
2. 菊茶や菊のお菓子を楽しむ
本来、菊茶や菊が入ったお菓子を用意しますが、手に入らない場合は菊の形をした和菓子とハーブティーで十分。健康や美容に良いお茶を飲みながら、のんびりと過ごしてみるのはいかがでしょうか。菊のお菓子に燻製メープルシロップを使用すれば、古臭い行事もなんだか新しいものに早変わり、秋らしいティータイムを楽しむのにぴったりです。
3. 家族で長寿を祈る食卓を囲む
重陽の節句の本来の意味を取り入れて、家族で長寿を願います。普段よりも少し贅沢な食事を用意して、家族の健康を祈りながら楽しいひとときを過ごしましょう。
重陽の節句は、日本の伝統行事の中でも、長寿を願うという非常にポジティブな意味を持つ日です。忙しい日常の中で、家族の健康や長寿を改めて祈る時間を持つことは、心のリフレッシュにもつながるでしょう。